ソーシャルレンディングの保証の話

こんにちは、真理雄です。

ソーシャルレンディングは銀行にお金を預けて利息を貰うのとは違って、お金が戻ってこないリスクがあるものです。

その分、銀行に預けるよりも大きなリターンが期待できる、資産運用の手段です。

前回の記事では担保について解説させていただきましたが、今回は保証についてお話しようと思います。

保証と言っても中身によって全く性質が異なるため、担保と同様にしっかり理解した上で投資判断をすることが肝要となります。

保証とは

担保の記事でも触れさせていただきましたが、保証というのは「連帯保証」という形で耳にする、あれです。

簡単に説明しますと、お金を借りた人がAさんだとするなら、Aさんがお金を返すのが普通です。当たり前ですよね。

ですが、Aさんとは別人の保証人を立てることによって、Aさんではなく保証人にお金を返してもらうことができる、というのが保証の内容です。

ソーシャルレンディングでは連帯保証が多いのですが、業者や案件によっては連帯保証ではない可能性があるため、見落としがないように気をつける必要があります。

連帯保証以外にも保証はあるの?と思った方もいるかもしれまんが、あります。

保証というのは「保証契約」と言いまして、連帯保証も保証契約としての形態の一つということですね。

保証契約は大きく分けると「単純保証」と「連帯保証」に分けることができ、単純保証より強力な保証が連帯保証になります。

単純保証と連帯保証の違い

連帯保証は、単純保証にはない3つの点で優れたものがあります。

・検索の抗弁権

・催告の抗弁権

・絶対効

以上の3点です。それぞれ見ていきましょう。

検索の抗弁権

銀行から100万円借金をしているAさん、保証人Bさんがいたとします。

Aさんは大金持ちで、1億円資産があった場合、保証人Bさんとしては、銀行から自分に取り立てがくるとは思わないでしょう。

Aさんが支払いを滞らせるわけがない、という心理が働きますからね。

そのような状況下、ある日突然、銀行からBさんに「保証人なのだからお前が100万円返せ」と言われたら、Bさんとしては違和感しかないでしょう。

「Aさんが借りたお金だし、Aさんには財産があるのだから、私は100万円なんて払いませんよ」と考えるのが普通です。

この「Aさんに財産があるのだから、私は払いませんよ」と言える権利が、検索の抗弁権です。

単純保証の場合は検索の抗弁権を主張できますが、連帯保証の場合は主張できません。

連帯保証人は銀行から請求されたら検索の抗弁権を主張できず
支払う必要があります

催告の抗弁権

催告という言葉を聞いたことがある方は少なくないことと思います。

「貸したお金、早く返してくれ」と請求するのが、催告といったイメージでしょうか。

この請求先に関する問題が、催告の抗弁権です。

今回、借金をしているのはAさんであるという想定をしていますから、普通に考えれば「Aさんが払えない場合に限り、Bさんに請求がいく」となるでしょう。

しかし、お金を貸した銀行側としては、AさんだろうがBさんだろうが、お金さえ返してもらえれば、返してくれる相手は構わないわけです。

だから、AさんではなくBさんに突然請求がいくことも考えられるわけですね。

Aさんに請求する前にBさんが請求された場合、Bさんとしては理解に苦しむことでしょう。

「お金を借りたのはAさんだ。Aさんに請求するのが先のはずだ」と言って、銀行からの取り立てを拒むことができる権利を、催告の抗弁権といいます。

連帯保証人は催告の抗弁権を主張できず、
請求された順番に関わらず支払う必要があります

絶対効

今度は、Aさんが100万円を借りたとして、保証人がBさん、Cさんの2人がいたとします。

保証人が2人いるのが大きな違いですね。

銀行側としては誰に払ってもらっても構わないわけですが、保証人が複数いる場合、話は変わってきます。

一般的なイメージであれば、銀行から保証人に借金の返済を全額請求された場合、やむを得ないとして支払わなければならないと思うでしょう。

実は、この「全額請求された場合」というのが肝心の部分なのですね。

単純保証で保証人が複数いる場合、保証人1人に対して100万円の請求はできず、100万円を保証人の人数で割った分しか請求できないのですね。

つまり、今回の例で考えれば、保証人が2人いるわけですから、保証人1人あたりにつき請求できる金額は、100万円÷2人で50万円となります。

こうした「貸したお金の金額を人数で割った分しか請求できない」というのを相対効といいます。

連帯保証の場合、相対効はありません。

BさんだろうがCさんだろうが、100万円を請求できることになり、これを絶対効といいます。

連帯保証人は100万円きっちり払わなければなりません

ソーシャルレンディングにおける保証の注意点

ここまで、単純保証と連帯保証の違いを見てきました。

ソーシャルレンディングで「保証あり」となっていた場合でも、単純保証か連帯保証か、必ず見分ける必要があります。

あなたがソーシャルレンディングとして投資する際に、案件が単純保証だった場合、保証人としては検索の抗弁権、催告の抗弁権、絶対効を主張できるわけですが、これを主張されてしまうと、あなたの投資したお金が戻ってくる時期が遅くなる可能性があります。

当たり前ですよね。一般的に想像する保証人としての機能が果たせない、なんでも拒むような保証人なわけですから。

だからこそ、お金を貸す側としては、連帯保証であることが望ましいわけです。

そしてもう一つ重要なことは、「誰が保証人なのか」という視点も必ず持つようにしてください。

いくら連帯保証だからといっても、連帯保証人となった人に財産がなければ、何の意味もありません。

ありがちなのが、個人による連帯保証です。

個人だと、どんなに大金持ちだったとしても、ソーシャルレンディングで貸し付ける金額を返せるほどの資産は持っていないと思います。億単位のお金を貸すわけですからね。

では法人ならいいというわけでもなく、大事なのは、「どれだけの資力があるのか」です。

ソーシャルレンディングとして貸し付ける金額と同じくらいの純資産を持っている法人であることが望ましいでしょう。

逆に、純資産がほとんどなかったり、マイナスである場合には、「名ばかり連帯保証人」ですから、危険だと思ったほうがいいです。

まとめ

保証人の力を借りずとも、借りた分は自分で返す。

ソーシャルレンディングの投資家としては、盤石な経営基盤がある会社に貸し付けるのが最も安全性が高いと判断できるでしょう。

いくら巨大なバック(連帯保証人)がいたとしても、そのバックの手を借りるとなれば、通常とは異なる返済方法になるわけですから、下手をすればあなたの貸したお金が戻る時期が遅れるかもしれません。

担保と同様に、保証についてもじっくり確認していきたいですね。

まだまだ私は勉強不足ですが、これからも頑張ります!

コメント

タイトルとURLをコピーしました