ジェネパ(3195)はなぜ売られたか?

決算は絶好調なのに、材料出尽くしで売られたのがジェネパ(3195)です。

売上高から最終益、EPSに至るまで、全てが過去最高の業績予想上方修正を9月14日に出したにも関わらず、出来高を伴う売りが出ました。

10月に入っても下降トレンドが転換する兆しはなく、「まだ売られるのか」と疑問に思う方も多くいらっしゃると思います。

TwitterやYahoo!ファイナンス掲示板を見ると「移動平均線を割ったから下げたのだ」とか、「機関投資家による空売りのせいだ」とか、様々な憶測が飛び交っています。

今回は、そんなジェネパ株について考察していきたいと思います。

ジェネパが買われていた要因

材料出尽くしを語るのであれば、まずはどんな材料があったのかを知る必要があります。

ジェネパは月次売上高を起点にして上昇トレンドが築かれていたのではないか、と私は見ています。

4月15日に発表された月次売上高を確認してみますと、3月の売上高は前年同月比30%増となっており、これが材料となって買われていたのは間違いないでしょう。

現に、ジェネパは4月16日にストップ高をつけておりまして、ここが株価トレンドにおける明確な転換点であったと見ることができます。

今期の中で最も増減率が高いです
4月はストップ高をつけたあとに若干下落していますが、
トレンドが変わったことがお分かりいただけるかと思います

株探においても、月次売上高を材料にジェネパ株は買われたとして、材料ニュースを4月17日に出しています。

上記チャート画像で4月以降も確認してください。

月次売上高が開示される「月の中旬」に、出来高が急増しているのがわかります。

ジェネパが売られたきっかけ

7月の月次売上高を見てみましょう(開示されたのは8月)。

1235百万円ですね。

前年同期比で52.6%増と、かなり高水準です。

しかしながら、今期の6月の月次売上高は、1474百万円。

6月から見ると、239百万円落ち込んでいます。

(1474-1235=239)

季節要因というわけではないため、成長鈍化が懸念されます。

実際、7月の月次売上高が開示されたことによって、8月17日のローソク足は大陰線となりました。

とはいえ、売上高減少は単なる偶然かもしれないと感じた方が多かったのだと思います。

本物の天井は9月8日でした。

ここからが本筋です。

9月14日に第3四半期決算が発表され、通期の業績は大幅に上方修正されました。

これを見て、ものすごい成長株だ!確変が起きている!と思った個人投資家は少なくないはずです。

ですが、ちょっと待ってください。

決算と同時に、実は月次売上高も開示されていたのです。

8月の月次売上高は、なんと944百万円でした。

7月でさえ成長鈍化の懸念があったにも関わらず、さらに売上高が減少しました。

1244-944で、300百万円のダウン

売上高の減少幅が拡大しています。

これだけでも十分な株価下落要因になり得ますが、ここで上方修正された通期の売上高予想を見てみましょう。

13296百万円です。

ジェネパの今期はあと2か月です。

11月から8月まで、合計10か月分の売上高を足すと、10671百万円。

つまり、残り2か月で2625百万円しか売上高が増えないと予想しているわけですね。

1か月単位で見れば、それぞれ1300百万円程度の売上高です。

ジェネパの傾向として、9月の月次売上高がとりわけ多いことが見て取れるわけですが、それを加味して考えても、ちょっと物足りないというのが正直なところではないでしょうか。

少なくとも、6月の月次売上高までは快進撃を続けていただけに、失速している感は否めないでしょう。

月次売上高をベースに考察してみると、9月15日に出来高を伴って株価が下落したことは納得できるかと思います。

8月17日の時点で逃げることは可能でした
グラフで見れば一目瞭然ですね

今後ジェネパはどうなる?

月次売上高が起爆剤となっていた以上、さらなる売り上げ増を期待するしかありません。

具体的に言うと、今期の頂点をつけた6月の月次売上高、1474百万円を超えるような業績を記録する必要があるのではないでしょうか。

そうすると、今期は絶望視せざるを得ない、というのが私の結論です。

もちろん、業績とは直接関係のない材料で株価が上がる可能性は十分にあります。

例を挙げるなら、ジェネパは現在マザーズに上場していますから、東証一部に昇格するといったものですね。

株主数的には、昇格してもおかしくはない水準です。

ただ、営業キャッシュフローがマイナスなのが気がかりではあります。

四季報を見る限り、前期も今期もマイナスです。

業績はよくても現金を獲得できていなければ、ファンダメンタルとして見れば躊躇してしまう内容です。

また、ジェネパの主戦力はECサイトであり、今期の業績については「コロナ特需」と言っても差し支えないように思えます。

巣ごもり消費の影響で増収となったのでしょう。

そのため、緊急事態宣言が解除されてから、ジェネパの売上はいまいちです。

私個人としては、ECサイト市場は今後さらに拡大していくだろうと考えていますが、現時点のジェネパ株に魅力を感じるかと問われれば、首を縦に振ることはできかねてしまいます……

まとめ

ジェネパ、いかがでしたか。

売上増の原因は何であれ、今期の業績がいいのは確かなので、必ずしも悪い株ではないと思います。

ジェネパはどのように経営されていくのか、アフターコロナでどのように社会は変わるのか。

様々な情報があふれていますが、適切に投資判断をしていきたいですね。

共に頑張りましょう!

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